これまでブルックナー、ストラヴィンスキーなどの大作を次々に発表し、その異常とまで言える精度の高さで、我々を圧倒してきたズヴェーデンの新作。ハイドン交響曲シリーズの第2弾、ハイブリッドSACD盤にて登場です。ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンのハイドンはオーソドックスな演奏の中に緊張感を保ち、その骨格のある演奏は、まさに現代的と古典奏法の融合です。 今のアルバムも巨匠性を実証する確かな演奏をお楽しみください。エステルハージ家副楽長時代の31番の「ホルン信号」と72番とのカップリング、そして73番の「狩」はマーケットに現存する名盤がなく、ファン必聴のスタンダードアルバムといえます。全編を通して、一度聴いたら必ず心に残る愛着の持てるメロディは数あるハイドンの交響曲の中でも群を抜くものです。ぜひ愛聴版としてご堪能ください。