2023/10/27 18:00

ゆらゆらと漂うメロウな楽曲はどこから?──キッサ・コッポラの結成から現在までを辿る

キッサ・コッポラ

2017年末、深夜の池袋でひっそりと結成されたメロウなバンド、キッサ・コッポラ。初期はフォーキーなサウンドが特徴的であったが、昨年リリースした初のアルバム『cyan songs』からはサイケデリックでグルーヴィーなバンドへとガラリと変化を遂げた。そして現体制を迎えてから初EPとしてリリースされた『mellow films』は、バンドの解像度がさらにクリアに。歌詞も丸みを帯び、柔らかなヴォーカルにも磨きがかかったように思う。“目をつぶっていたらどこかへ行っちゃうような音楽”を目指す、キッサ・コッポラ特有のこの気持ちよさはどのように生まれるのか? バンドのプロフィールから今作まで順を追って語ってもらった。

キッサ・コッポラ、現体制初となるEP


INTERVIEW : キッサ・コッポラ

福島康弘(Ba)| 北川隼也(Vo / Gt)| ミノワソウイチロウ(Dr)

“喫茶”と映画界の名家の“コッポラ”が妙にポップな印象を与えるバンド名。結成以来、たびたびメンバー交代を繰り返し、都度、微妙に変わる音楽性。だが一貫しているのは時代やトレンドに媚びるという意識すら感じないほど堂々とした楽曲の佇まいだ。オルタナフォークやUSインディのサイケデリアとともに日本語話者ならではの言葉が運ぶメロディを持つこのバンド。最新作『mellow films』に至る結成時からのプロセスを聞く。

取材・文 : 石角友香
写真 : 斎藤大嗣

ちゃんと理由がある意味わかんない音がすごい好きなんです

──いまの3人になるまで何度かメンバー交代がありますが、そもそもは北川さんがきっかけで結成を?

北川隼也(Vo / Gt):いちばん最初は僕と前のベース(もちづきももも)のふたりで、スタジオ入って即興で交互に歌いあってみたいなところからはじまってますね。

──どういうことをやりたくてはじまったんでしょうか。

北川:僕は高校時代、まだギター弾いたことない頃からバンドをずっとやりたくて。大学進学を機に上京して軽音楽部入って、いよいよバンド組みたいなって思った時に、音楽の趣味が合うもちづきさんと出会って試しにスタジオ入って。共通で好きだったのはThe ピーズとかTOMOVSKYとかたまとか、昔の日本のポップスみたいなのが好きで、そういうバンドをやろうと思ってはじめました。

──彼らのどんなところに惹かれたんですか?

北川:代表して言ったらTOMOVSKYだと思うんですけど、ホフディランも歌詞がひらがなに聴こえるっていうか、言葉はポップで難しくないけど、どこかちょっと毒があるみたいな音楽が好きで。

──ドラムのミノワさんはいつ頃加入したんですか?

ミノワソウイチロウ(Dr):ちょうどファーストEP『1999』(2020)をリリースするタイミングかな。前にやってたバンド、DJ日本が解散したタイミングとコッポラの前のドラムがやめるタイミングが一緒になって、そこでサポートを半年間ほどやって、そのままメンバーとして入った形になります。(北川とは)もともと大学の同期で違う軽音部でしたけど、一緒にコピーバンドやったりとかもあって。あとそのDJ日本とコッポラで共催イベントをやったり、バンド同士でもつながりがあったりとか。

──ベースの福島さんはいちばん最後に加入されたんですよね。

福島康弘(Ba):入ってまだ1年ぐらいですね。

北川:もともとこのふたりは、さっきミノワが言っていたDJ日本ってバンドで一緒だったんです。

──おふたりはキッサ・コッポラのどういうところに惹かれましたか?

福島:きたしゅん(北川)の歌のメロディがポップさはあるけどセンチメンタルな感じを与えてくれるのがすごい好きで。サイケ的な音像も好きですし。

ミノワ:僕が入った頃から変わらず歌を大事にする感じもありつつ、音像的には飽和してる感じもあり、あと歌のメロディが心地いいなと思ってて、やってみたいなと思って参加した形です。

──ミノワさんはそもそもどういう音楽が好きなんですか?

ミノワ:もともと結構広く浅く聴くタイプですけど、根本はファンク系、例えばRed Hot Chill PeppersやOKAMOTO’Sが好きで。そういうバンドのドラマーが好きっていうのもあってドラマーになっています。ただキッサ・コッポラに消化してるのは、フィッシュマンズとかサイケデリックなインディポップを好きな部分を持ってきてますね。

──福島さんは?

福島:僕はゆらゆら帝国とかミツメが最近好きで。あとはギャラクシー500っていうバンドのベースがすごい好きなんですけど、今作の“砂漠の恋”って曲のラスサビでちょっと歌っているようなベースラインがあるんですけど、参考にしてます(笑)。

──この3人の個性が明らかに出てますね。

北川:そうですね。上手い具合に共通部分を抽出してますよね。

──なるほど。北川さんはすごく良いソングライターであり、同時におもしろいギタリストでもあるなと。

北川:ギターに関して言うとこれまでもサポートがいて、いまはSeukolで弾いてる廣松(直人)くんにお願いしています。僕が「こう弾いて欲しいんだ」ってオーダーして、彼が弾いてくれたり、デモまでは僕が弾いてるけど本番は廣松くんが弾いてるとかが多いですね。あと変な音が鳴ってる曲が好きで、それこそスーパーオーガニズムとか。ハイパーポップだと、近い世代のお兄さん的な存在のGateballersとか大好きで。意味わかんない音なんだけど、その意味わかんない音を鳴らすことを目的にしてるわけじゃなくて、ちゃんと理由がある意味わかんない音がすごい好きなんです。だから僕らはいわゆるギターロックバンドみたいなサウンドにならないのかなとは思ってますね。

この記事の編集者
梶野 有希

1998年生まれ。誕生日は徳川家康と一緒です。カルチャーメディア『DIGLE MAGAZINE』でライター・編集を担当し、2021年1月よりOTOTOYに入社しました。インディーからメジャーまで邦ロックばかり聴いています。

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ギタリストではなく、ひとりのアーティストとしての表現──25曲で語るDURANの人間性と感受性

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BALLOND'ORの止まらぬ鼓動! ── 国内外から注目を集めるサウンドの生まれ方

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キュートだけじゃない! さとうもかの新作『WOOLLY』が描く、リアルでちょっとビターな共感

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京都から現れた、あえて言おう“すごいバンド“! WANG GUNG BAND!!!

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谷口貴洋はどのように育ったのか?ー自由で冷静な人間性の生まれ方

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ネクストモードなEmeraldが伝える制作の秘訣──10年間で培ったバンドサウンドの楽しみ方

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日米韓を跨ぐR&BシンガーソングライターVivaOla──シェイクスピアを参考にした初のフル・アルバムが描くストーリー

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謎多きアーティスト・マハラージャン──2つの新作から浮かび上がる人物像とは?

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Laura day romanceがたどり着いた新局面──対照的なふたつの新作から鳴る輝きと情緒

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ドレスコーズ志磨遼平がピアノで描く孤高と反抗──コンセプチュアルな新作『バイエル』に迫る

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自分のドキュメンタリーを音楽で表現する──新作『はためき』に込めたodolの祈り

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「音楽って宇宙みたいなもの」──大柴広己の真髄に触れた新作『光失えどその先へ』

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「人のためになれるような作品ができました」── 愛はズボーンが2つの新作で提示するアルバムの楽しみ方

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パワー・ポップを愛する者へ───Superfriendsのルーツと現在地が反映された新作ミニ・アルバム

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長く多彩なキャリアと新作から読み解く、アーティスト西村中毒の真髄とは

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〈NEWFOLK〉はなぜ、愛されるのか──クロス・レヴューと主宰者への20の質問から全

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多くの人に親しまれる〈NEWFOLK〉とは!?──その魅力に2部構成で迫る!!

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とがるー東京の片隅で独り内的闘争を続ける「モダン・グランジ」アーティスト

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シンガーnonocが語る、アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』の魅力と主題歌にかける想い

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誰かではなく、自分たちの歩幅で──新体制ヒトリエの現在を映したフル・アルバム『REAMP』

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[インタヴュー] キッサ・コッポラ

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